強力なサイクロン「Fani」 インド北東部に上陸

日本時間の5月3日(金)9時現在、サイクロン「Fani」がベンガル湾を北上中です。

このサイクロンはかなり強い勢力のまま、今日昼頃にインド北東部に上陸したとみられます。

昼頃にインド北東部に上陸

box0ひまわり8号 衛星画像(日本時間の今日正午)
サイクロンFaniは日本時間の5月3日9時現在、中心気圧943hPa、最大風速55m/sと推定され、ベンガル湾を北北東に進んでいます。

日本時間の5月3日昼頃には、最大風速50m/s程度の強い勢力を保ったまま、インド北東部オリッサ州付近に上陸したものとみられます。

上陸後はコルカタやバングラデシュ方面へ

box1サイクロンFaniの予想進路
上陸後は徐々に勢力を弱め、インド第3の都市コルカタの西を通過し、5月4日午後にはバングラデシュ北部に進む見通しです。

大雨や高潮被害のおそれ

ベンガル湾周辺では、過去にも大きなサイクロン災害が発生しています。

バングラデシュでは1991年に13万人以上の死者が出たほか、1999年にはインド・オリッサ州に上陸したサイクロンによって大きな被害が発生しています。

過去のベンガル湾のサイクロンでは、被害拡大の一つに高潮が影響しています。今回も大潮の期間に当たっているため、大きな被害が発生するおそれがあります。
box35月6日にかけての予想降水量
サイクロンの進路の周辺では大雨も予想され、総雨量は多いところで500mmを超えるおそれがあり、被害の拡大が懸念されます。